津島神社のご由緒(全国天王総神社)
●御由緒
 津島神社は欽明天皇元年(540年)に壱岐対馬より、御祭神建速須佐之男命が御来臨されたのが起源とされ、当時は「津島社」と称されていましたが、その後神仏習合による天王信仰が広まり江戸時代まで「津島牛頭天王社」と呼ばれ、今でも「津島の天王さん」と親しまれ、諸国の天王社の総本社で全国に約3,000のご分社があります。
 弘仁元年正一位の神階と日本総社の号を、一条天皇の正歴年中には天王社の号を賜わり、その後、尾張の英傑織田信長・豊臣秀吉・尾張徳川家の特別尊崇せられ、社領等多くの寄進がなされました。
 明治の神仏分離後は「津島神社」と改称され、大正15年には国幣小社に列っせられました。

●開扉祭 [おみと]  <3月12日 午後8時>

古くは由貴供祭(ゆきのくさい)と称し、葭で作られた2本の大松明(直径1m・長さ10m)は東大鳥居前で火を灯され、50名の消防団員によって担ぎ練り楼門前に並んで、2本同時に楼門を潜り抜け、拝殿前に整列する。
2本の大松明の間を、神職が奉幣を先頭に拝殿に進み、大松明灯りの下、本殿内陣に特殊神饌を供え、神事が粛々と進み、奉幣の更新と奉幣行事、摂社への頒幣が行われます。
この祭は津島神社の中では「天王祭」に並ぶ重要な祭で、火で災いを清め氏子崇敬者が新しい春を迎える事が出来るのです。
古来より、松明の燃え残りは、田の虫除け・雷除け・歯痛除けに効き目あると、参拝者は争って持ち帰ります。

●祈年祭 [春懸祭]  <3月17日 午前10時半> 
「年」は稲を表し、一年の豊作を祈願します。一般には2月に執り行われています。
津島神社では、古くから行われていました豊作祈願神事「春縣祭」を併せて執り行います。
祭典後、居森社と柏樹社にて、葭を用いた棚を設え頒幣と特殊神饌を供えます。
以前は祭典後、棚と神饌はそのままにされ、老若男女が神饌を奪い合う「棚こわし」の風習がありました。

所在地:愛知県津島市

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